幸せな猿と、passionateな机上実験。
幸せに生きる、ということ。
それは仙人もおっしゃっているように、幸せに囲まれて生きる、ということ。
むしろ、身近な幸せを見つけ出すこと。
mylifeisbeautiful.hatenablog.com
非常に、共感する。
【今日の目次】
- 日常の幸せ
- 想像の力
- 幸せ感と志
- 幸せ実験
1. 日常の幸せ
私の一番、幸せだったのは河合塾で予備校生をしていた頃だ。
大学受験生で、そんな人はレアかもしれない。
日常が、毎日キラキラしてた。
特に秋ぐらいまでは、毎日、楽しかったな。
河合塾の東大クラスには、変なやつがいっぱいいる。
というか、99%が変なやつで構成されている。
考えてもごらんなさい、クラスのメンツを。
出身はだいたい、有名な進学校。
みんな高校三年生の時に、勉強をしたのだけど、一歩か二歩足りなかった。
早稲田や慶応からなら、合格もらったけど、もう一年頑張ろうかな。
そもそも、有名な進学校って、面白いよ!
日本中の才能が集まる環境で育まれた個性が光ってます。
そんな面白い仲間(ライバル?)と切磋琢磨する場所でした。
僕は高校を出たてで、新しい環境で、自分は変わるのだと信じていた。
毎日、一生懸命生きようとした。
そして、たぶんちょっと変わっていて、素敵な毎日。
例えば、僕はみんなとライバルになるのが嫌だった、たぶん。
せっかくなら、励ましあえるような仲間になりたかった。
だから、ランチの時間に、クラスの一人ひとりと隣でご飯食べながら、話を聞いた。
夢を聴いた。
大学受験に夢もクソもない。
それはそうかもしれない。
でも、僕は人の夢を聴くことにワクワクした。
とてもシンプルに、純粋に。
毎日、違う可能性、夢に出会えるのは、とても素敵なことだ。
もう一人、クラスで随一に変なやつにNという男子がいる。
彼は講師・クラス中から"N"と呼ばれるぐらい、変わっている。
この女子のようなマッシュルームヘアーに、「君の方が変わっているよ」と言われた。笑
日付が進むと、授業の座席もなんとなく定まってくる。
僕は、このNらと一番前に座って聞いていた。
授業が特段楽しかった訳ではない。
いや、楽しくなかった訳でもない。
授業には、二つの意味を感じている。
一つは、生きる芸術。
講師が自分の生き様をかけている。
そんな頭のおかしい人たちの情熱が、ときどき迸っている。
そんな空間に、自分の時間を見いだすのは、悪い気分ではなかった。
もう一つは、一つのカタチ。
毎日、この時間から始まって、こんな感じで進む。
その安定感、朝の挨拶のようなものだ。
ときどき昼寝したかもしれないから、これが最善の効率かと疑問はある。
しかし、それでもカタチがあるから、カタチのないものを見定めることができる。
そんな気がしていた。
さておき、以上、筆者の個人的な楽しい楽しい予備校生活を赤裸々に吐露してきた。
今日のブログは幸せについて、考える。
だから、これまでで一番幸せ感のある日常について述べてきた。
さて、ここで閑話休題。
トイレ休憩を済ませたところで、話題を本題へ。
2. 想像の力
幸せの原動力は、想像力だ。
これは以前の記事と、微妙にリンクする。
予備校生だった時の本郷に、博多ラーメンの行きつけがあった。
筆者は、店主と与太話をするのが大好きである。
そして、その一杯のラーメンの裏側を学ぶ。
このラーメンを豚骨ラーメンを作ったオーナーはどこかの頭のおかしい人で、彼自身はほとんど店に顔を出さなくて、どこかで何かしてる。
博士号だ、海外だ、パワーワードが並んだ記憶が残る。
そんなような話を聞きながら、新しい世界観をラーメンから味わう。
ラーメンの裏側、苦労。
そこに人間の匂いがある。
・・・
それって、すごくないですか。
想像力、想像力。
僕は、もっと、もっっっっと想像力をたくましくしたい。
仙人もおっしゃっていたけど、
自分は今日も朝を向かえ、生きている。
今日も息をしている。
なんて恵まれているんだ!
私の心臓元気!私息してる!
え、なんなの、この幸せ?
心臓にも、空気にも感謝した。
というのは、誇張のようで、実はそうでもない。
ガンダムを見てみよう。
みんな平和のために、戦っている。
この平和な日々を実現するために、どれほどの熱意が傾けられたか。
これまでに傾けられてきたか。
こんなロジック好きなんだよな。
すごく、人って捨てたものじゃないよね、って気分になれない?
まどかマギカの例で言えば、まどかはこの世界から存在を抹消されてまで、世界の幸せを祈った。
一年前、シンガポールからの留学生と劇場版を見ながら、熱心なキリスト教徒の彼は、イエスの殉教と本質が似ていると教えてくれた。
人の幸せを願い、想像を超える熱意がこの世界に捧げられている。
そんなストーリー。
いつもの日常は、非常に単調かもしれない。
というか、単調そのもの、それが表面的な事実だろう。
人間は慣れてくる。
生きることにも、慣れてきて、無感動。
しかし、数多の人々が、この世界の幸せを願った。
そんな幸せな世界に、僕らは生きている。
人間の情熱が、この世界に隠されている。
ここで、白湯を一杯飲んだら、もう一つ閑話休題と行こう。
次は筆者が思う、日々の疑問である。
3. 幸せ感と志
「幸せを願う」のは、人間が満たされているからだと筆者は考えている。
つまり、先述の仙人の述べる通り、幸せの渦に突っ込んでいる状態。
自らが幸せに満たされた時に初めて、純粋に心から情熱を込める大志が生まれる。
大志というのは、他人に夢を語る、ということだ。
河合塾の時の苑田先生(物理)や、Fate Apocryphaの天草四郎。
自らが源泉となって、世界を幸せの渦に導く。
というか、導こうと思っているわけではないのだけど、自然と導いちゃっている人たち。
ここに、一つ目のクエスチョンだ。
幸せに満たされているからこそ、大志は生まれるのだろうか。
これはぜひ仙人に聞いてみたい問いだ。
僕が読み返していて思うに、きっと仙人は「考えすぎだ」とおっしゃるだろう。
うん、そんな気もする。理由はない。
気持ちが良い日は、気持ちが良いのだ、と。
それでも、筆者は切に、気持ちが良い日をたくさん過ごしたいと願う。
そして、大志とともに生きる。
筆者はそんな贅沢な願いを胸に、青春の向上心が湧くタチである。
4. 幸せ実験
次の疑問に移ろう。
「幸せに満たされる」という状態について考えてみたい。
今までの「想像力」に要約される文章から、さらに発展して考えたい。
想像力が大事、と言っても、実感が湧くかどうかは全く別の問題である。
「世界の平和に感謝する」と言っても、その気持ちを心で感じられるかどうかは別である。
幸せの体感を目指して、ここで小さな実験をしてみよう。
身近な例として、筆者の平凡な日常を題材する。
- 朝、暖房の入った暖かい部屋で目覚める。
- ケトルで水を沸かして、白湯を飲む。
- 朝食のシリアルを食べる。
- アメリカ・イギリス発のニュースをスマホで読む。
- のんびりする。
- 小雨が降るなか、自転車をこぐ。
この日常から「すごい!」ポイントを抜き出してみたい。
ぜひ一緒に考えていただきたい。
- セントラルヒーティングを発明したおじさんの熱意、やばパナイ。きっと、火傷したりとか大変だったんだろうな。(妄想)
- ケトル発明した人も、すごいよな。というか、これを工場で管理している人も大変なんだろうな。ときどき、配送が遅れたりとか、文句言われたりしながら、それでも毎日作っているんだろうな。
- シリアル、毎日こうやって新鮮な牛乳とシリアル食べられる。シリアルを作る装置ってどうなっているのだろう。きっとプロセス、多段階だよね。乾燥させて、混ぜて。検品もしなくちゃ。
- 世界中のニュース、読めるってやばくない。フェイスブック、ありがとう。Huaweiありがとう。Wifi、ありがとう。Wifiって当初、軍事目的で開発されたんだよね。Wifiのために、天に召された命に祈ります。
- のんびりする。至福ののんびりタイム。まったり考え事。
- 小雨の自転車、自転車道を整備してくれてありがとうー、政府。そうか、きっと近所のオランダ人が税金を払ってくれているからだよね、そうかここの図書館員の皆さんもだ。おかげさまで、それなりに快適な自転車ライフを、僕も享受させてもらっています。
想像以上に、素直に感謝ポイントが浮き上がってきた。
仙人のブログはいつも、感謝に満ちている。
筆者のブログ上に、これほど「ありがとう」が並んだのは初めてだ。
想像以上に、簡単なことなのかもしれない。
筆者は、人間の情熱が好きなようだ。
ここに、二つ目のクエスチョンは解決されつつある。
「幸せをいかに体感するか」という問いは、自らが価値を見いだす本質を問うている。
つまり、事象を自らの幸せポイントに結びつけてみてはどうか。
一つの出来事に、数多の解釈が存在する。
例えば、オランダのスーパーで買い物をする。
解釈の例
- レジのお姉さん、素敵な笑顔ありがとう。
- スーパーで必要な大人数の採用担当の人、ありがとう。
- スーパーの商品管理、ありがとう。
- 毎日、遅くまでオープンしてくれてありがとう。
- 必要ならみんな英語で話してくれて、ありがとう。
- いつも、レジの定型句が同じで、ありがとう。おかげさまで、オランダ人の振りごっこができるぜ。"Bontje mee? Ja!"
- Bonus cardという名目で、データ集めまくってくれてありがとう。きっと、そのデータ、購買履歴は人間の可能性を教えてくれる。
- 配送が遅れてなくて、ありがとう。配送の人もありがとうだ、荒れてない天気もありがとう。
などなど、キリがない。
無数に存在する解釈には、それぞれの個性、方向性がある。
個人が自分の好きな解釈をしてみよう。
「何に感謝をしたいか」がその人間を表現している。
そもそも、こうやってオランダで暮らせるって、やばい。
- ビザ制度整えてくれて、ありがとう。
- 世界中が英語で繋がれる。世界の英語教育、ありがとう。
- もはや外国人をみてもどうとも思わない、オランダ人。同胞が少ない中で、expat地位向上に尽力された歴代の先人に感謝。
Dirk っていうスーパーのユニークな店頭広告。
「Albert Heijn (近所、徒歩3分の最王手チェーン)より安いぜ」、と。
論より証拠、オランダらしい。
皆さんの日常にも、素敵なハプニングがありますように。
むしろ、日常からハプニングが剥き出しになりますように。